
インタビュー
私は、大学卒業後、残っていた税理士科目の勉強をしながら税理士科目・簿記論の講師として専門学校で勤務し、その後、いわゆるBig4と言われる大手会計事務所で4年ほど勤務をしました。その大手会計事務所では、外資系金融部に所属し、外資系の銀行・証券会社の申告書作成や来日外国人の個人所得税申告などに従事していました。当時は、深夜残業も多く、繁忙期は、深夜の2時、3時まで仕事をしたり、タクシー帰りが続くということも多かったですが、その分、大手会計事務所の業務内容を短期間でしっかり学べたとも言えます。
ただ体力的にも限界を感じていたので、30歳を過ぎて転職を決意し、中堅税理士法人の国際部に移りました。当時は国際部を立ち上げたばかりで、税務業務のほか、営業企画から採用まで色々なことを経験させてもらいました。業務としては、海外進出をしている日系企業の税務顧問やクロスボーダーの案件など、さまざまな業務に取り組ませてもらい、入社して5年ほど経った頃、シンガポール事務所への出向の話を頂き、家族でシンガポールに移住することを決意しました。
当時は英語力もほとんどなく、正直、不安が大きかったですが、行かなかったことを後悔しないように、思い切って流れに身を任せてみました。シンガポールでは、失敗も多かったですが、経験すること全てが新しく、刺激的で、学びの連続の4年間でした。帰任に際して、シンガポールに残り現地実務を深めるのか、日本に戻って海外赴任の経験を活かして仕事をするのか悩みました。結局、英語や海外赴任経験を活かした税理士として、日本において日本親会社に直接的に貢献をしていきたい思い、日本に帰任しました。
その後、日本で業務を行う中で、マネジメント業務よりも実務に時間を割きたいと思っていたときに、ちょうどSCSの方と話す機会があり、SCSへの入社を決めました。
国際税務を含むクロスボーダー案件では、専門性のほかに、英語力、他分野への知見、各国の実務慣行への理解など、様々なスキルや経験が求められます。その分、どの分野を深めて、掛け合わせるかで、自分だけの個性的な強みを持つことができます。私の場合、税理士とシンガポール赴任という経験から、税務を軸に、日本企業の海外取引や海外進出に関するサポートに強みがあると思っています。SCSには、日本の会計士から各国のローカルスタッフまで、色々な人と仕事をする機会があり、自分のキャリアと個性を大きく広げる可能性があるのも、とても良い点だと思っています。
朝: 朝方なので、5、6時には目覚し時計をかけずに起床します。早朝は頭が冴えて効率が良いので、7時前から家で仕事をすることが多いです。
午前: 午前中はそのまま在宅で仕事をするか、通勤ラッシュが落ち着いた10時頃を目途に出社します。午前中は、なるべくミーティングなどを減らして、集中して作業が出来るように意識しています。
午後: 午前が在宅の場合、昼過ぎから事務所に行くか、クライアント先に訪問します。だいたい夕方過ぎまで業務をこなして帰宅します。
夜: 時間が合えば子供の習い事のお迎えに行ってから夕食を取ります。会食は週1回程度ですかね。夕食後は、そのままダラダラすることもあれば、忙しい時期は仕事をしてから就寝することもあります。11時前には寝るようにしています。
運動が好きなので、在宅時は昼休みに近くのジムで汗を流し、気分転換をしてから、もうひと仕事するということも多いです。また趣味でサーフィンをするので、平日に半日有給休暇を取り、海でサーフィンをして、午後から仕事なんていう日もあります。平日の方が海も空いていますし、在宅やウェブミーティングで調整できる日も増えたので、柔軟に働ける労働環境にとても感謝しています。
個人的に大きく2つの魅力を感じています。
1つ目は、“顧客層とグローバルネットワーク”です。
クライアントは海外進出をしているところが多いため、必然的に中堅以上のクライアントがほとんどです。売上規模で、100億円から1,000億円程度になります。特に中堅規模のクライアントは、距離感も近く、幅広くアドバイスをさせてもらえるので、クライアントへの貢献度や満足度も分かりやすいですし、一緒に案件を進めているという一体感があり、とてもやりがいがあります。
また、その前提としてSCSグループのグローバルなネットワークがあるからこそ、この規模のクライアントの仕事が引き受けられることを実感します。税理士として、個人で独立開業をした場合、同じようにグローバルな案件に関わることは、なかなか難しいと思います。グローバルネットワークは、一朝一夕で作れるものではないため、この中で仕事をさせてもらえることは、とても大きな魅力だと思います。
2つ目は、“自由と責任が明確なところ”です。
国や職位にもよりますが、特にSCSの各国のマネージャー以上の方と話すと、皆さん、なんとなく自由な印象を受けます。それは、組織から与えられたノルマや予算を軸に仕事をしているのではなく、自分なりの目標が中心となって、業務に取り組んでいる人が多いので、そう感じるのだと思います。いわゆる、他人軸ではなく、自分軸で動ける範囲が大きいのだと感じています。
ただ、当然ながら、自分から動かなければ、売上も評価もあがりませんし、組織のせいにすることもできないという点では、自分の行動に対する責任はそのまま返ってきます。この自由度と責任の関係が明確なので、自分軸で、どんどん成長をしていく意識の高い人には、マッチする環境ではないかと思います。
特に、組織が大きくなると、組織内での責任やルールに縛られる傾向があるので、SCSのようなグローバル展開している規模の事務所で、自由と責任のバランスが良いのは、もう一つの大きな魅力だと感じています。
これら2つの魅力がバランス良く成り立っている会計事務所は多くはないと思います。もちろんSCSの拠点ごとに多少の違いはあるとは思いますが、グローバルに活躍したいと思っている前向きな人には、とても良い環境だと思います。
私は、SCSに入って、まだ1年ほどしか経っていないので、まずは自分が所属する日本SCSの拠点の仕事、特に国際税務の分野をどう広げていけるかにエネルギーを注ぎたいと思っています。定量的な売上規模や人数規模は、3年を目処に設定をしていますが、定性的な面で次の2つのことを大切にしており、そのために自己研鑽を怠らないことを意識しています。
①仕事を通して、豊かで、幸福度が高いこと
②クライアントに最大限の貢献をし、一緒に発展をしていく
個人的には、今後、テクノロジーの進歩などで、ビジネス面における言語の優位性は、どんどん落ちていくと思っています。ただ、同じ言語でコミュニケーションをすることや、外国の文化を理解したうえでビジネスを進めることは、引き続き重要なポイントとして残ると考えています。
そんな中で、英語をアドバンテージにこれから仕事をしたいと思っているのであれば、日本で英語を学ぶ期間は最小限にして、SCSの海外拠点など、早く海外現地に行って、現地での仕事、人、文化を学ぶことの一環として、英語を学んで行くという位置づけが、今後は有用なのではないかと思っています。
ちなみに、私は、英語が得意な方ではないのですが、主なクライアントは、海外進出をしている日系企業であり、進出先はアセアンの国が多いため、ネイティブレベルの英語を求められる機会はそこまで多くないです。例えば、そんなかたちで、自分に必要とされる英語レベルのターゲットを絞ることで、英語を学ぶ時間より、英語を使う時間を増やすことも良いのではないかと思います。
また、海外で働く会計・税務分野の日本人の方で、英語がネックで帰任したという人は、私はほとんど聞いたことがないです。結局、努力する覚悟さえあれば、海外で働くことについて、英語力は決定的な問題にはならないのだと思います。
日本だけでなくグローバルで活躍したいと思っている方は一度、SCSに問い合わせをしていただくと良いと思います。 まずは、情報収集や問い合わせをして、実際に行動に移していくと、自然と自分に合った働き方のイメージが見えてくると思います。
私は4社ほど転職を経験していますが、環境を一新して新しいことにチャレンジすると、今までの延長からは想像出来ない経験と成長を得ることができます。
是非この記事を読んでくれている方も、今までとは想像できない景色を、出来ればSCSグループの中で一緒に体験出来れば、嬉しい限りです。